◇KBCオーガスタ <最終日>
▽1日、福岡県・芥屋GC(7150ヤード、パー72)▽雨、気温23・1度、風速2・1メートル▽賞金総額8250万円、優勝1650万円▽72選手(うちアマ1人)▽観衆3731人
矢野東(36)がベストスコアタイとなる66をマーク、通算9アンダーで前週の関西オープンに続き2週連続3位に入った。ツアー通算3勝のイケメンプレーヤーは、2008年ブリヂストンオープン以来勝利から遠のいているが、復活の兆しとなるか。首位タイからスタートした韓国のS・J・パク(27)が通算12アンダーで日本ツアー初優勝を飾った。
矢野は前半で2バーディー、後半でも5バーディー(1ボギー)を奪い、スルスルと順位を上げたが、優勝には3打及ばなかった。「パットがよくなったので、攻め方が変わった」と、3日間トータルでの平均パット1位に、明るい表情を見せた。
2008年にはこの大会から10試合連続トップ10入り(2勝を含む)で、賞金ランキング2位と自己ベストをマークした。だが、翌年から徐々に下降線。今春には腰痛を発症し、試合に出ながらリハビリをこなしてきた。「まだ万全じゃない。雨の日はつらい。きょうも痛み止めを飲んだ」という。
2週続けての3位入り。「正直、まだ腰は怖い。まだ2週間ですが、こういうのが続けばいい」。矢野が復活Vへの階段を上り始めた。 (櫛谷和夫)
この記事を印刷する