◇ニトリレディス <最終日>
ニトリ・レディース最終日、3番でティーショットを放つアン・ソンジュ=北海道・桂GC
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▽1日、北海道・桂GC(6480ヤード、パー72)▽曇り時々雨、気温19・5度、風速0・7メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽61選手▽観衆2164人
韓国のアン・ソンジュ(26)が2週連続優勝した。7バーディー、ノーボギー、ベストスコア65の猛チャージで通算11アンダーにし、2位に2打差をつけての逆転V。ツアー通算13勝目。2週連続Vと同一大会2連覇の同時達成は、1988年ツアー制度施行後初めて。アンは大相撲の横綱白鵬(28)を尊敬しており、「ゴルフ界の白鵬関のような存在になりたい」という。
前週に引き続き、アンが悪天候の最終日に異次元のゴルフで優勝をさらった。あえてティーショットやパー5の2打目を刻み、得意の52度ウェッジのフルショット(100〜105ヤード)で攻めた。「初日の後半、そう作戦を決めた。ぬれた洋芝でのコントロールショットは難しいから」という頭脳プレーだ。
2日に来日する父・ビョンギルさんとの相談次第で、10月の米ツアー予選会を受験する。だが、目指すはメジャーVでも賞金女王でもなく、大横綱だという。
5月には東京・両国国技館へ応援に駆け付けたほどの白鵬ファン。
「白鵬さんが私の目標。外国から来て日本のヒーローになって、今は相撲のことを知らない人でもみんな彼のことを知っている。私も外国人だけど、日本の代表として尊敬される人になりたい」
この日の朝の気分はイマイチだったそうだが「白鵬さんみたいになるために、いつも笑顔で楽しいゴルフするアンちゃん、どんな時も頑張ってるアンちゃんじゃないと。そう思ってプレーしたから優勝できた」と話した。 (月橋文美)
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