ボートレース丸亀のナイターＳＧ「第５９回モーターボート記念」は１日、準優を勝ち上がった６人により１２Ｒで優勝戦が行われた。

　２０代が３人とフレッシュな顔ぶれでの決戦は、篠崎元志がフライングに散る波乱の中、インからコンマ０２のＳを踏み込んだ毒島誠（２９＝群馬）が先マイから早々と独走に持ち込み、ＳＧ初制覇を成し遂げた。

　準優のスタート（コンマ０６）でさえ「いき過ぎですね～」と肝を冷やしていたが、優勝戦はさらに際どいコンマ０２の全速スタート。「スタートは気持ち悪かったけど、いくつもりでいきました！」と運も味方につけて先マイに成功した。

　今回が２度目のＳＧ優出にして初の１号艇。決戦当日は「平常心でいられなかった」と緊張を抱えてレースに臨み「１Ｍは冷静といえば冷静だったけど正直、どうやって回ったか覚えていない」という初々しさだ。

　優勝賞金３５００万円を獲得した毒島は賞金ランキング５位に上昇。年末に行われる住之江「賞金王決定戦」の初出場を当確にした。

　なお、同レースで３コースからフライングを切った篠崎元志は、罰則規定により来年８月の若松モーターボート記念までのＳＧ競走（今年の賞金王決定戦は例外）と、フライング休み明け半年間のＧⅠ、ＧⅡ競走の出場権を失った。