関西を拠点に活動する劇団ピープルパープルの「ORANGE」が9月16日、名古屋駅前の名鉄ホールで上演される。劇団代表の宇田学が、阪神大震災で実際に救助にあたった100人以上の消防士たちを取材して作り上げた物語だ。
舞台は阪神大震災から10年後、神戸市内の消防署。オレンジ色の救助服を着る特別救助隊員たちが、助けられなかった数え切れない命を今も思い続けながら最前線で闘う姿を描く。
震災当時、高校2年生だった宇田はボランティアとして神戸に入った。救助にあたる消防士の姿を見て、「いつか、この事実を舞台にしたい」と感じた。2000年に劇団を立ち上げ、04年に「ORANGE」を初演、公演を重ねる。