2回、広島・松山に本塁打を浴びた阪神・秋山=甲子園(撮影・白鳥恵)【拡大】
今季4勝を献上している前田健の登板がなかった広島に対して、カード負け越しの苦汁をなめた。4位・中日に2差をつける鯉軍がCS進出を果たせば、先陣にエースを立てることは鉄板。過去3度のCSすべてで、ファーストステージ敗退と短期決戦に弱い虎にとっては、何とも雲行きが怪しいのだ。
和田監督は「今は、CSうんぬんではない。もう少し経つと、そこらへんも見据えてというころになるが、今は現状打開というか、このままではいけないという危機感がある」と時期尚早を強調した。
だが、光りの見えない貧打に加え、福留の離脱…。こうもマイナス要素ばかりが重なれば、また初戦敗退? と脳裏にチラついてしまう。 (栃山 直樹)
★通算1勝6敗…
阪神はもともとクライマックスシリーズ(CS)に弱い? 岡田監督時代の2007年はレギュラーシーズン3位で終え、第1ステージ(ナゴヤD)で2位中日に2戦2敗。翌08年は2位で終え、第1ステージ(京セラD)で3位中日を迎えて1勝2敗。真弓政権の10年も2位で終え、ファーストステージで3位巨人と甲子園で対戦して2敗。CSには3度出場し、通算1勝6敗と大きく負け越している。
(紙面から)