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亀田大毅あす世界獲りへ勝負の赤パンツ

調印式でベルトを見つめる亀田大(撮影・田崎高広)
調印式でベルトを見つめる亀田大(撮影・田崎高広)

 元WBA世界フライ級王者・亀田大毅(24=亀田)がIBFのベルト色で「勝負服」を統一し、世界2階級制覇を目指す。IBF世界スーパーフライ級王座決定戦(3日、サンメッセ香川)に臨む同級3位の大毅は1日、香川・高松市内のホテルで開かれた調印式に出席。王座を争う同級4位ロドリゴ・ゲレーロ(25=メキシコ)と対面した。試合グローブ、トランクスともにIBFのベルト色にちなんで赤を選択し、王座奪取への縁起を担いだ。

 強い決意をにじませた。IBF王座を争う対戦相手、そして新調されたIBFの赤ベルトが並んだ調印式。大毅は静かな口調ながらも、待ち望んだ世界戦への意気込みを吐露した。

 大毅 何が何でも、ここは取らないといけない。男やったら取らないといけないベルトだと思います。自分のできることは最低やりたい。この一戦のために昨年もずっと試合をしてきて、ずっと頑張ってきた。あさっては男をみせます。

 11年12月、WBA世界スーパーフライ級王者テーパリット(タイ)への挑戦失敗以来、約1年9カ月ぶりの世界奪取のチャンス。その胸に秘めた思いをはき出すような言葉だった。

 IBF王座を奪う意気込みは「勝負服」にも込めた。試合トランクスはベルト部分のゴールド以外、ラメ生地の赤で製作した。そして調印式では、試合用グローブも親指部分だけゴールドであしらった赤を選択。大毅は「色は適当やな」と軽くかわしたが、亀田ジム関係者によると「IBFの赤ベルトにちなんでいる」と明かした。減量を食事面でサポートした父史郎氏は「くじら肉、まぐろの赤身を食べさせた」と明かし、赤にこだわっていた。

 先月28日夜から、大毅はほぼ絶食状態でウエート調整を続けている。調印式後、大毅は「なんぼかな。あと数百(グラム)だったらええんけどなあ」と話し、残り1キロ弱程度の減量があることをうかがわせた。父史郎氏は「これまでの調整は完璧やった。あとは減量だけ。あと1日の我慢やから」と大毅のプロ意識に期待した。

 2階級制覇を達成後、リング上で恒例の熱唱で締めくくる予定だ。ほおはげっそりとこけ、過酷な減量を強いられているが、大毅らしさは失っていない。「あのベルト、格好ええな」。IBFベルトの赤を眺め、大毅は気持ちを高揚させた。【藤中栄二】

 ◆IBF戦の主なルール 採点は10点法でフリーノックダウン制。4回までに偶然のバッティングで続行が不可能な場合は引き分け。5回以降は採点。バッティングで負傷の場合、故意なら負傷のない選手から2点減点。そのまま試合続行後に正当な加撃で傷が悪化して負傷判定になった場合、負傷者が採点で劣っていても引き分け。日本製8オンスグローブを使用。試合後にドーピングテスト実施。レフェリーはジェラルド・ホワイト(米国)。ジャッジはロバート・ホイル、グレン・フェルドマン、ユージーン・グラント(すべて米国)。

 [2013年9月2日8時37分 紙面から]

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