8回、三振に倒れた阪神・新井貴=甲子園(撮影・白鳥恵)【拡大】
最高の立ち上がりを見せた。一回は3者凡退。144キロに達する直球を投げ下ろし、時折110キロに満たない緩いカーブで意表を突いた。二回一死から松山に右中間ソロを許し、先制を許したが味方が三回に同点に追いつくと、また勢いを増した。安定を求め、走者なしでもセットポジションで投じたが、きっちりと低めに集め、五回まで最少失点にとどめた。
だが、1-1の六回先頭に、まさかの一撃を食らった。先頭の丸が放った打球が、左翼線に低弾道で伸びる。そのままポールに直撃した。勝ち越しを許す、痛恨のソロを浴びた。7回5安打2失点で降板。悲弾に泣いた秋山が、また勝ち星を逃した。