(cache) 東大寺の経典にも片仮名 徳島文理大教授が発表
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     東大寺が所蔵する奈良時代の仏教経典「大方広仏華厳経」に、片仮名の元になったとされる「角筆」が残っていたことが分かり、徳島文理大の小林芳規教授(国語学)が24日、富山大(富山市)で開かれた国際学術会議で発表した。  片仮名の元になったとされる文字はこれまでに醍醐寺(京都市)や石山寺(大津市)で見つかっているが、東大寺の経典はこれらより古い奈良時代のもので、片仮名の起源を探る上で貴重な資料になりそうだ。  角筆は、僧侶が経典を勉強する時に読みやすいよう、文字の脇に竹のへらで送り仮名を押しつけた文字で、片仮名の起源といわれている。  日本では漢文を読み下すための「ヲコト点」と呼ばれる記号も9世紀前後から使われたが、小林教授は朝鮮半島から日本に伝わった9世紀ごろの華厳経と、韓国に現存する華厳経に漢文を読み下すための同一のヲコト点を発見している。
      【共同通信】