- [PR]
できごと
府の浸水対策「地下河川」建設前倒しへ 松井・大阪府知事「完成急ぐ」
都市部の浸水対策事業として、大阪府が府東部の寝屋川流域約276平方キロメートルを対象に、建設を進めている排水設備「地下河川」が注目を集めている。一部は平成27年度に完成予定。ただ、全区間の完成までには30年程度かかるとされる。先月25日の大雨で大阪・キタの繁華街が一時冠水するなど都市の脆弱(ぜいじゃく)さが改めて浮き彫りになり、松井一郎知事は建設工事を前倒しして対策を急ぐ方針を打ち出した。
巨大トンネル
大阪府東大阪市若江を起点に地下に埋設された巨大なトンネル。直径約7メートル、長さ約11キロで、中はひんやりとした空気に包まれ、トンネルの先は真っ暗だ。
大雨の際に人工の川になる「地下河川」。集中豪雨で下水道や河川からあふれそうになる雨水を逃し、浸水被害を防ぐための排水設備で、府内2カ所で建設が進む。
一つは寝屋川市讃良(さんら)を起点として大阪市鶴見区などの地下を通る「寝屋川北部地下河川」(全長14.3キロ)。既に3.7キロの区間が出来上がり、27年6月にも別の一部区間(2.9キロ)が完成予定だ。
もう一つが東大阪市若江を起点に大阪市平野区などを通る「寝屋川南部地下河川」(同13.4キロ)で、11.2キロ分が完成している。
急速な都市化
府が地下河川の建設を進める主な理由は、土地の形状と急速な都市化だ。
このニュースの写真
関連ニュース
- [PR]
- [PR]