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【プロ野球】

菅野 自信復活の9イニング2失点

2013年9月2日 紙面から

◇巨人2−2中日

1回表1死一塁、打者井端(後方左)を投ゴロ併殺打に仕留める菅野。捕手阿部(北田美和子撮影)

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 中日は2回に谷繁の右前適時打などで2点を奪って逆転。追いつかれた後は投手陣が踏ん張り、延長12回で引き分けた。攻撃では11、12回に得点圏に走者を進めたが、勝ち越せなかった。巨人は6回に高橋由のソロで追いついたが、9、10回に2死満塁の好機を逃した。

 4時間28分、総力を尽くしてのドロー。巨人にとっては価値のある引き分けだ。1点を追う6回に2日連続となる高橋由の7号ソロで追いつくと、あとは盤石の無失点リレー。自力で1つ減らした優勝マジックは、ナイターで2位・阪神が負けたために「19」に。連覇へまた一歩前進した。

 「見ての通り。両軍あと1本が出ませんでしたね」。試合後、会見に臨む原監督の顔も泰然自若としたもの。勝てなかったことへの怒りはない。「粘り強く放り、放られたということ」。淡々とした口調のまま、今季6度目の引き分けの一戦を振り返った。

 黄金ルーキーの粘投が最後は報われた。先発の菅野は慎重になり2四球を与えた2回に2失点したが、3回からは投球テンポを速めにすることでリズムを修正し、9回までを無失点。8月18日の対戦では自己最短の2イニング1/3で7失点KOされた竜への意地を見せた。

 「9回までというのは自分にとっても、チームにもいいこと」と手応えを語った菅野。マウンドに向かう恐怖感を聞かれると「出てこなかった」とまで言い切った。リーグトップに並ぶ12勝目はお預けだが、自信回復の右腕に原監督も「よく投げたでしょう。準備のたまもの」。プロ入りして2番目に多い131球を投げた労を、ねぎらっていた。 (川越亮太)

 

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