GPIF:4-6月は2兆2100億円の黒字-国内株式の上昇が寄与
8月30日(ブルームバーグ):年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF )の4-6月(第1四半期)の運用収益は2兆2100億円の黒字になった。
GPIFが30日に発表した資料によると、国内株式が1兆7144億円の黒字と大きく貢献したほか、外国株式が9218億円の黒字、外国債券は4782億円の黒字を確保した。半面、国内債券は9451億円の赤字だった。
四半期ベースでの黒字は12年7-9月以来、4四半期連続。GPIFの清水時彦調査室長は「国内債券はマイナスになったが、それを国内株式と外国株式・債券が補った。分散投資の効果が効いた」と述べた。同氏によると、国内債券の赤字額は2008年4-6月の7341億円を上回り、過去最大。
一方、4-6月の運用利回りはプラス1.85%。前四半期の1-3月の6.86%を下回り、12年7-9月の0.49%以来の低水準だった。
6月末の資産構成割合は国内債券59.87%、国内株式15.73%、外国株式12.90%、外国債券10.03%、短期資産1.46%。期末の運用資産額は121兆116億円。一方、7月に発表した3月末時点の資産構成は国内債券61.81%、国内株式14.57%、外国株式12.35%、外国債券9.79%、短期資産1.48%だった。
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 長谷川敏郎 thasegawa6@bloomberg.net;東京 Anna Kitanaka akitanaka@bloomberg.net
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更新日時: 2013/08/30 17:33 JSTニュース一覧
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