週刊漫画誌:2誌相次ぎ電子化 表現広げる可能性

毎日新聞 2013年08月26日 09時18分(最終更新 08月26日 15時34分)

売り場に増えた手のひらサイズの電子書籍端末=東京・秋葉原の家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」で、大迫麻記子撮影
売り場に増えた手のひらサイズの電子書籍端末=東京・秋葉原の家電量販店「ヨドバシカメラマルチメディアAkiba」で、大迫麻記子撮影

 ついに週刊漫画誌にも電子化の波が押し寄せてきた。今年5月、講談社の青年誌「モーニング」の電子版「Dモーニング」が定期購読サービスを開始すると、8月には集英社の人気誌「週刊少年ジャンプ」の電子増刊版「ジャンプLIVE」が登場した。両社の取り組みは、漫画界に新風を吹き込むか。【広瀬登】

 ◇紙媒体より割安

 DモーニングはiPad(アイパッド)、iPhone(アイフォーン)に対応する。無料の専用アプリで購読手続きをすれば毎週木曜、紙の雑誌とほぼ同じ内容の最新号が配信される。「クッキングパパ」「グラゼニ」「神の雫(しずく)」など人気連載を柱に、「沈黙の艦隊」の復刻やオリジナルコンテンツも含め毎号300ページ超。紙媒体にあって電子版にないのは「バガボンド」と「BILLY BAT」だけ。月約4回の配信で月額500円と、1冊330円の紙媒体に比べ割安だ。購読登録後は、バックナンバーのダウンロードも可能で“読み逃し”にも対応できる。

 縦約25センチ、横約18センチの雑誌が、縦約9センチ、横約5センチのアイフォーンの画面に収まる。漫画誌のサラサラした手触り、ほのかな酸味のある香り、なめた指でページをめくることに慣れ親しんだ者には「革命的」と感じるが、モーニングの島田英二郎編集長は「世間のニーズが電子化にある。自然な流れ」とサラリ。最近、通勤電車の中を見回せば、右も左もスマートフォン(多機能携帯電話)をいじる乗客ばかり。座席一列全員がずらりとスマホを手に持つ光景も珍しくない。「昔、電車の中で読むものは、新聞か漫画だけだった。今はゲームがあって、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)もある。時間をつぶすツールとしてはよくできていて漫画の強敵。余暇時間の奪い合いが激しくなっている」

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