【波多野陽】新型ロケット「イプシロン」が、管制棟のコンピューターの誤判断により打ち上げ中止となった問題で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は30日、機体の姿勢を示すデータが管制棟のコンピューターに届くのが0・07秒遅れたのが原因と発表した。画期的な新機能である機体の自動点検システムが裏目に出た形だ。次の打ち上げは、9月中のできるだけ早い時期を目指すという。
イプシロン打ち上げ中止このシステムは、管制室のコンピューターが起動信号を発信。機体側のコンピューターがこれを受けて起動し、センサーを使って機体の姿勢を測り、計算処理。その結果を受けた管制室のコンピューターが、発射の可否を自動判断する。一連の信号の流れは規定時間内に行われることが前提になっている。
今回、起動信号が二つのプロセッサー(演算素子)を通過した際、想定外の0・07秒の遅れが発生。この影響で復路の信号も遅れ、管制棟のコンピューターは規定時間内に信号を受け取れなかったため、姿勢に異常があると判断したという。
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