福島汚染水漏れ:高放射線量を検出 敷地内の同型2基から
毎日新聞 2013年09月01日 00時03分(最終更新 09月01日 00時25分)
東京電力福島第1原発でタンクから高濃度の汚染水が漏えいした問題で、東電は31日、敷地内にある同じ型の2基の底部周辺から最大で毎時1800ミリシーベルトの高い放射線量を検出したと発表した。22日に測定した時には最大で毎時100ミリシーベルトだった。周辺に汚染水の漏れは確認できていないという。
東電によると、2基は約300トンの汚染水が漏れたタンクから約100メートル離れた「H3」区画にある。22日時点に比べて線量が高くなった理由について、東電は「原因を調べている」と説明。その上で、「作業員は防護服を着用しており、健康影響は考えにくい。周辺環境への影響も今のところ、みられない」としている。
1800ミリシーベルトは、原発作業員の年間被ばく上限に1分あまりで達する線量。【渡辺諒】