殺人未遂:路上で刺され2人重傷 31歳男、容疑で逮捕−−大阪・生野

毎日新聞 2013年05月22日 大阪夕刊

 22日午前5時20分ごろ、大阪市生野区新今里4の路上で、男性から「男に刺された」と110番通報があった。大阪府警生野署員が現場に駆けつけると、通報した男性と女性が路上に倒れていた。2人とも意識はあるが、腹などを刺されて重傷という。現場で刃物を持っていた近くの無職の男(31)を、署員が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕した。

 府警によると、男は「人を殺そうと思って家から包丁を持ち出した。日本人なら何人も殺そうと思った」などと話しているが、意味不明の言動も多く、刑事責任能力の有無を調べる。府警は同署に捜査本部を設置した。刺されたのは、毎日新聞販売所従業員、川口修一さん(61)=同区勝山北5=とビル清掃員、越智美智子さん(63)=同区新今里5。逮捕容疑は午前5時25分ごろ、越智さんの腹や腰を包丁(刃渡り約12センチ)で刺して殺害しようとした、としている。

 男は最初に自宅マンションの1階エレベーター付近で新聞配達中の川口さんを刺し、その後、越智さんを襲ったとみられる。通報で署員が駆けつけた際、男は越智さんともみ合っていた。署員が男を取り押さえ、約80メートル北東の路上で川口さんを別の署員が見つけた。

 男は「新聞配達の人を殺そうと思っていた。女の人は、『生粋の日本人ですか』と尋ねたら、『そうです』と答えたので刺した」などと話しているという。

 ◇早朝の街、響く悲鳴

 「助けて」。早朝の商店街に女性の悲鳴が響いた。通勤中に突然、男に刃物で刺された越智美智子さん。「刃物を手から離せ」。駆けつけた警察官に一喝され、男は暴れたりすることもなく、身柄を確保された。約80メートル離れた場所では、新聞配達中の川口修一さんも倒れていた。現場には血だまりができ、住民らは「こんな事件が起きるなんて……」と声を震わせた。越智さんは男に羽交い締めにされ、腹などを2回ほど刺されたという。現場近くのマンションの女性(79)は「助けて」と何度も叫ぶ女性の声で事件に気付いた。「女性は救急車で搬送される前、何かを話していたがつらそうだった」と話した。

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