2002年のドラフト6巡目で、社会人の協和発酵工業から西武に入団した上本達之捕手。プロ入り3年目の2005年から1軍の試合に出場するようになり、主に左の代打や控え捕手としての役割を担っているが、5月4日のロッテ戦では「7番・ファースト」で今季初となるスタメン出場を果たすなど、時にファーストや外野の守備もこなす器用さを持ち合わせている選手だ。西武は正捕手の細川亨捕手が安定している上に、2005年にドラフト1巡目で入団し、将来を嘱望されている若手の銀仁朗捕手などもいることから、なかなか上本捕手が「捕手」として起用される機会は巡って来ないが、それでも1軍に必要な戦力として徐々にポジションを固めつつある。
そんな上本捕手が、昨年12月、窃盗容疑で埼玉県警の捜査を受けていたと、現在発売中の「週刊文春」が報じている。これは上本捕手とかつて同棲していた元交際相手の「山本モナ似のスレンダー美女」の告発という形で掲載されているものだ。
「週刊文春」によると、昨年12月4日に自宅のインターフォンが鳴り、女性が出るとそこには所沢警察署の警察官が立っていた。上本捕手は警察官と共に警察署へと向かい、帰宅してから事情を聞いたところ、「06年の秋口に、西武池袋線の小手指駅前の埼玉りそな銀行でお金を下ろそうと思った時、ATMの上に置き忘れてあった三万円を財布に入れてしまった」(週刊文春より)と説明を受けたそうだ。事件はその後、12月中に上本捕手と被害者が面談した上でお金も弁済しており、不起訴処分として処理されたという。
なお「週刊文春」は、たとえ不起訴処分であっても、所属選手が罪を犯したことについて球団側から何ら発表がない点を「隠蔽体質は裏金問題の時から、何一つ変わっていない」と糾弾している。
ちなみに、同誌には同じ女性の告発として上本捕手の「DV疑惑」についても触れているが、この点はmixiのコミュニティ「そっと上本達之に期待する会」に「上本捕手と親しい人間」を名乗る人物から女性側の問題点や「DVは有り得ない」とする書き込みがあることから、真偽は不明。ただ、女性側は慰謝料などを求める民事訴訟の準備を進めているとのことなので、DVの有無については裁判の過程で明かされていくことになりそうだ。