【WEC】トヨタ、ブラジル連覇だ！！　最新ハイ・ダウンフォース仕様の８号車投入

　世界耐久選手権（ＷＥＣ）に参戦しているトヨタレーシングは２６日、第４戦サンパウロ大会（９月１日決勝＝ブラジル・インテルラゴス）に向けた体制を明らかにした。当初の発表通り、７号車は来年仕様車の開発に専念し、ランキング上位の８号車（Ａ・デビッドソン／Ｓ・ブエミ／Ｓ・サラザン）のみの参戦ながら、車両「ＴＳ０３０ＨＹＢＲＩＤ」には最新のハイ・ダウンフォース（気流で押さえ付ける力）仕様を投入することになった。

　第３戦まではルマン２４時間に照準を絞った、最高速が伸びるロー・ダウンフォース仕様だったが、後半戦は常設サーキットで力を発揮するハイ仕様を採用。木下美明チーム代表は「空力の見直しとともに、エンジンや電子制御にも改良を加えており、高い戦闘力をしめせると確信。昨年初優勝を飾ったインテルラゴスで再び勝利を勝ち取れるよう、猛烈にプッシュする」と宣言した。

　シーズン前半は宿敵・アウディの後じんを拝してきたが、昨年６戦３勝の好結果を残すきっかけとなったサンパウロ大会を連覇し、後半戦に巻き返しを図る。