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【国際】

シリア介入 証拠の説得力焦点 米報告書「化学兵器」断定へ

 【ワシントン=竹内洋一】オバマ米政権はシリアのアサド政権が化学兵器を使ったと断定する調査報告書を三十日にも公表し、軍事制裁に向けた最終調整に入る。最重要同盟国である英国の攻撃参加断念で痛手を負い、単独介入も視野に入れるが、国際社会の支持を得られるかどうかは、アサド政権による使用を裏付ける証拠の説得力にかかる。

 米政府はこれまで、アサド政権の攻撃と判断した根拠として(1)現地の映像や証言で被害者は神経ガスによる症状を示していた(2)アサド政権は多量の化学兵器と搭載するロケット弾を保有(3)政権は攻撃された現場から反体制派の排除を企てていた(4)反体制派には化学兵器攻撃の能力はない−を挙げてきた。

 米国家安全保障会議(NSC)のアーネスト報道官は二十九日の記者会見で「すでに公になっている事実がアサド政権の化学兵器攻撃を示している」と強調した。ただ、いずれも状況証拠で、英国議会を説得するには十分ではなかった。

 

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