韓国政府の財政収支、最大46兆ウォンの赤字

上半期、税収減り支出増加

 景気低迷で税収が減少した上、景気回復のため財政を前倒しして執行した影響で、今年上半期の管理財政収支は過去最大の赤字を出した。管理財政収支とは、国民年金など社会保障性基金を除いた政府の実質的な財政状態を示す指標だ。企画財政部(省に相当)は30日「今年上半期の管理財政収支は前年同期の29兆9000億ウォン(約2兆6420億円)に比べ16兆3000億ウォン(約1兆4400億円)増の46兆2000億ウォン(約4兆820億円)の赤字を記録した」と発表した。これは、関連資料の作成を始めた2004年以降で最大幅の赤字で、世界的な金融危機に見舞われた09年上半期の40兆5000億ウォン(約3兆5800億円)という赤字幅を上回るものだ。

 このように赤字幅が増えたのは、景気低迷で法人税などが減るなどして税収全体が前年比9兆2000億ウォン(約8130億円)減少している一方、支出は財政を早期執行した影響で前年比7兆9000億ウォン(約6980億円)増えているためだ。今年上半期の財政支出進度率は予算比57.9 %で、08-12年上半期の平均(56.3%)に比べ1.6ポイント高い。つまり、それだけ下半期に使う財政を上半期に多く使ったことを意味する。一方、収入進度率は47.1 %で、08-12年上半期の平均(54.2%)に比べ低い。税収がそれだけ減少しているということだ。

 しかし、企画財政部では、下半期には税収不足現象が緩和され、財政執行も速度が緩やかになるため、管理財政収支の赤字幅は縮まるものと見込んでいる。

方顕哲(パン・ヒョンチョル)記者
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