北朝鮮 米特使の招待取り消し

8月31日 5時13分

北朝鮮で拘束されているアメリカ人の釈放を求めるため、３０日からピョンヤンを訪問する予定だったアメリカのキング人権問題担当特使は、北朝鮮側が訪問の招待を急きょ取り消したとして訪問を取りやめました。

アメリカ政府で北朝鮮の人権問題を担当するキング特使は、北朝鮮が身柄を拘束したあと、体調を崩して入院している韓国系アメリカ人のペ・ジュノ氏を恩赦によって釈放するよう交渉するため、北朝鮮の招待を受けて、３０日からピョンヤンを訪問する予定でした。
しかし、アメリカ国務省によりますと、北朝鮮は、キング特使の訪問の招待を急きょ取り消したということで、キング特使は、訪問を取りやめることになりました。
国務省は「北朝鮮に説明を求め、予定どおりピョンヤンを訪問できるようあらゆる努力をした」としていますが、北朝鮮側からは招待を取り消した理由について説明はないということです。
キング特使はおととしにも北朝鮮を訪問していて、このときは、拘束されていたアメリカ人男性が釈放されています。
国務省では、引き続きペ氏を釈放するよう北朝鮮側に求めていくとしています。