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北朝鮮で日本人遺骨の初調査8月27日 22時31分
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終戦直後の混乱のなかで、現在の北朝鮮に当たる地域で死亡し、今なお現地に残されている日本人の遺骨を巡り、朝鮮半島の歴史を専門とする研究者4人が、27日、北朝鮮を訪れ、遺骨の埋葬状況などを初めて調査することにしています。
北朝鮮を訪れたのは、朝鮮半島の近現代史を専門とする京都大学の水野直樹教授をはじめ研究者4人で、27日午後、ピョンヤンに到着しました。
水野教授らは、27日から来月5日まで、日本海側の都市チョンジンなどに行き、日本人の遺骨がどのように埋葬されたかを詳しく調査することにしています。
水野教授は、「これまで日本にある資料で遺骨の埋葬地は調べてきたが、まだ詳しい場所が分からない埋葬地もあり、今回の訪問で確認したい」と話しています。
朝鮮半島北部では、日本の植民地支配が終わり、当時のソビエト軍が進駐した混乱のなかで、およそ3万5000人の日本人が死亡し、今なお2万人余りの遺骨が現地に残されたままとみられています。
北朝鮮は、去年8月から5回にわたって遺族らによる慰霊のための訪問を受け入れており、今回、研究者による初めての調査を通じて引き続き遺骨の問題に協力することで、日本との関係改善を図りたいものとみられます。
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