国連特別委員会 拉致解決へ新手法も8月30日 22時58分
北朝鮮による人権侵害の実態を調べるため拉致被害者の家族らから聞き取りを行った国連の特別委員会のメンバーが30日夜、東京で記者会見し、「拉致問題解決に向け答えを出したい」としたうえで、「ただ報告書をまとめるだけでなく、被害者家族がその気持ちを世界中に伝えることができるような新たな手法も模索したい」と述べました。
北朝鮮による人権侵害の実態調査のため、国連の人権理事会に新設された特別委員会は、30日までの2日間、東京で初めて公聴会を開き、拉致被害者の家族らから聞き取りを行いました。
これを受けて30日夜、特別委員会のメンバーが記者会見し、カービー委員長は公聴会に出席した横田めぐみさんの両親に触れ、「何年たっても夫妻の表情や証言の声を忘れることはないだろう。夫妻の抱える喪失感を常に心に抱き続け、国際社会に伝えていかなければならないと感じている」と述べました。
そして、「拉致問題の解決に向けて取り組むことは1つの義務だし答えを出したい」としたうえで、「ただ調査結果の報告書をまとめるだけでなく、横田さんが、その気持ちを世界中に伝えることができるような新たな手法も模索したい」と述べ、拉致問題を国際社会に訴えかけるために、これまでとは違った方法を検討していく考えを示しました。
特別委員会は、今回の調査結果を踏まえ、来月開かれる国連の人権理事会で中間報告を行うことにしています。
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