8月ユーロ圏景況感は95.2、2年ぶり高水準-景気回復の兆候
8月30日(ブルームバーグ):8月のユーロ圏景況感指数 は2年ぶり高水準となった。域内経済は過去最長のリセッション (景気後退)を脱し、勢いを増しつつある。
欧州連合(EU)の欧州委員会が30日発表した8月のユーロ圏景況感指数は95.2と、先月の92.5を上回り、4カ月連続で改善した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト26人の予想中央値 は93.8だった。
ユーロ圏経済 は4-6月(第2四半期)に7四半期ぶりにプラス成長を回復。その後も勢いが増しており、株価指標のストックス欧州600指数 は過去2カ月で3.4%上昇した。ただ、同時に発表された7月の域内失業率は過去最悪の12.1%にとどまるなど、4年目に入った債務危機がもたらした負の遺産の排除は困難を極めるもようだ。
マッコーリー・セキュリティーズのストラテジスト、ダニエル・マコーマック氏は7-9月(第3四半期)について、「7、8月の指標に基づけば、ユーロ圏は0.4%のプラス成長となる公算が大きい」とし、「この景気回復が持続可能かどうかが、2014年に入るにあたり重大な問題だ」と語った。
欧州委によると、8月のユーロ圏製造業景況感指数はマイナス7.9と、前月のマイナス10.6から改善。サービス業の指数はマイナス5.3で、7月のマイナス7.8から上昇。同時に発表された8月の消費者信頼感指数改定値はマイナス15.6。7月はマイナス17.4だった。
原題:Euro-Area August Economic Confidence Surges to 2-Year High(1)(抜粋)Eurozone Aug. Consumer, Business Confidence: Summary (Table)(抜粋)
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更新日時: 2013/08/30 18:57 JST