Windows7のエクスプローラには「ナビゲーションウィンドウ」という機能があります。便利なのですが、「お気に入り」や「ホームグループ」などの表示を非表示にしたい場合もあります。そういう場合の設定方法。
まず始めにお断りを。今回の解説では「レジストリ」の設定変更を含みますので、作業はくれぐれも慎重に行ってください。なお、あくまで自己責任でお願いいたします。
右のようなヤツです。
目的のフォルダやファイルへの経路を登録しておくことができるので、フォルダやデータへ直感的にアクセスできて非常に便利な機能です。
このナビゲーションに、自分独自のナビゲーションを作るのはフォルダやファイルをドラッグ&ドロップすればできます。これは普通にWindows7の設定本や解説書に載ってます。
ただ、例えば「お気に入り」とか、「ホームグループ」などの項目そのものを非表示にしたい、という場合にはちょっと込み入った設定変更が必要です。
ナビゲーションウィンドウの項目表示を設定するには、レジストリをいじる必要がありますので、レジストリエディタを起動します。
スタートボタンをクリックし「プログラムとファイルの検索」欄へ「regedit」と入力して起動します。
右図のようなレジストリエディタが起動します。
なお、レジストリエディタはWindowsの起動や動作そのものに関わる設定を行うものです。ちょっとした設定ミスや間違いが、Windowsそのものの動作に大きく影響します(場合によっては起動しなくなるということもあり得る)ので、くれぐれも操作は慎重に行ってください。
以下のキーの直下に、キーを新たに作り込んでいきます。
HKEY_CURRENT_USER\Software\Classes\CLSID\
上記のキーの直下に、以下のキーをそれぞれ作って値を入れていきます。
{323CA680-C24D-4099-B94D-446DD2D7249E}というキーを作り、その直下に更に ShellFolder というキーを作ります。キーの作り方は右図のような作業。
{ や }も含めて正確に作ること。
ShellFolderキーの直下に「DWORD」値を追加します。
作り方は右図。
名前を「Attributes」にして、値を「a9400100」にします。
{031E4825-7B94-4dc3-B131-E946B44C8DD5}キーを追加し、その直下にShellFolderを追加
DWORD値を名称「Attributes」、値を「b090010d」にします。
{B4FB3F98-C1EA-428d-A78A-D1F5659CBA93}キーを追加し、その直下にShellFolderを追加
DWORD値を名称「Attributes」、値を「b094010d」にします。
レジストリの設定が終えたら、エクスプローラを再起動してください。
Windowsを再起動(パソコンそのものを再起動)するという形で起動しなおしても構いませんが、面倒な方はエクスプローラだけ再起動で構いません。(エクスプローラを再起動する方法についてはコチラを→「エクスプローラの再起動」)
レジストリの設定が正しくできていれば、右図のように、ナビゲーションウィンドウから、非表示にしたものが消えています。
一度非表示にしたものを元に戻すには、先程設定したレジストリをもう一度設定しなおすだけです。
追加したキーを削除してエクスプローラを再起動するだけでOKです。
ちなみに、この方法とよく似た方法の解説に「HKEY_CLASSES_ROOT\CLSID」以下のキーを設定変更する、という解説があります(ナビゲーションウィンドウのカスタマイズ、で検索すると結構たくさん出てくる)。
この方法では、もともと設定されているキーのDWORD値を変更する操作を行うので、非表示にしたり元の表示に戻すには、慎重に値を直したりもとに戻す必要がありますから、間違えると結構大変なことになるようです。
が、このページで解説している方法では、「CURENT_USER」つまり現在使用しているユーザーにだけ一時的に有効、という設定方法で、Windowsそのものの設定を変更するわけではありません。その点、少しだけ気楽ですね。
万一間違えてしまったら、追加したキーを削除すれば良いわけですから、ね^^。
とはいえ、レジストリをいじるのは非常に危険な操作でもあります。あくまで自己責任にて、行ってくださいね。