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常陽新聞、31日付で廃刊 茨城の日刊紙、破産申し立て

写真:「読者と社員たちに申し訳ない」と記者会見で語る関野社長=土浦市真鍋2丁目の常陽新聞新社拡大「読者と社員たちに申し訳ない」と記者会見で語る関野社長=土浦市真鍋2丁目の常陽新聞新社

写真:常陽新聞新社の社屋=土浦市真鍋2丁目拡大常陽新聞新社の社屋=土浦市真鍋2丁目

 茨城県南部を中心に日刊紙「常陽新聞」を発行している常陽新聞新社(本社・茨城県土浦市)は30日、経営難のため、31日付を最後に廃刊すると発表した。負債総額は約1億2千万円。30日に水戸地裁土浦支部へ破産を申し立てた。

 発行部数は公称8万2千部。1948年に「豆日刊土浦」として創刊し、53年に常陽新聞に改めた。日本新聞協会に加盟している。協会によると、加盟する日刊紙の廃刊は2011年の岡山日日新聞以来という。

 常陽新聞新社は03年、経営難に陥った旧社から営業を引き継いだ。関野一郎社長によると、ピーク時は約5億円あった広告収入が昨年度は1億6300万円に落ち込んだ。実際の発行部数は5千部を割り、社員も100人から31人になったという。ここ5年間は赤字が続き、給料の未払いと遅配が常態化していた。

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