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'13/8/29

球場命名権、マツダに売却へ


 広島市が、市民球場(南区)の来年4月から5年間の命名権を、マツダに売却する方針を固めたことが28日、分かった。取得希望者の公募に、現在の命名権を持っているマツダ1社だけが応じていた。命名権料は年2億2千万円で、5年総額11億円。愛称は「MAZDA Zoom―Zoom スタジアム広島」(略称マツダスタジアム)を引き継ぐ。

 市は21日に公募を締め切った後、幹部による選考委員会で同社の提案を審査。年2億円以上という条件をクリアし、2009年3月の開場から市民に親しまれている愛称や地域貢献の提案も評価して継続を決めたとみられる。市は近く、マツダへの売却を発表する。

 新たな契約期間は14年4月から19年3月まで。今回の取得者には期間満了時に、更新するかどうかの優先交渉権がある。

 市民球場は広島東洋カープの新たな本拠地として完成。市は30年間で65億円を見込む維持修繕費に充てるため、命名権制度を導入した。08年10月の初公募時は、マツダと地場流通大手のイズミ(南区)の2社が応じ、マツダが来年3月末までの5年間の命名権を年3億円、計15億円で取得した。




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