'13/8/30
球場命名権 マツダに売却
広島市は30日、市民球場(南区)の来年4月から5年間の命名権を、現在の命名権を持っているマツダに売却すると発表した。愛称も「MAZDA Zoom―Zoom スタジアム広島」(略称マツダスタジアム)を引き続き使う。
命名権料は年2億2千万円、5年総額11億円。新たな契約期間は2014年4月1日から19年3月31日までとなる。マツダは、球場来場者が100万人を達成するたびに実施している、社会福祉団体への福祉車両の贈呈など社会貢献活動も続ける。市とマツダは10月上旬に、次期の契約を交わす。
市は今回の公募から、命名権取得者が、契約期間満了時に市と契約更新を協議できる優先交渉権を設けた。マツダが更新を希望した上で今回の「年2億2千万円、5年契約」を基準とする交渉が成立すれば、19年4月以降もマツダが命名権を持つことになる。
市民球場は、広島東洋カープの本拠地として09年3月に完成した。市は維持修繕費を賄うために命名権制度を導入。08年10月の初公募時は2社が応じ、年3億円を示したマツダが14年3月末までの権利を取得した。契約期間満了に伴う今回の公募には、マツダ1社が応じていた。