最悪
テーマ:*本がすきアメンバー承認の折にお伺いした読者さまのブログで
とても興味を惹かれる本が紹介されていたので
今週さっそく図書館で借り 昨日読み終えました^^
『 最悪 』 奥田 英朗
最初は小さなつまずきだった
日常生活のほんのささいな綻びから 崩れ落ちてゆく3人の人生
やりきれない思いを抱えながら それでも出口の見えない人生は続いてゆく
弱い者は 頑張っても頑張ってもどこにもいけないのか ―
奥田英朗さんの小説は 社会的に弱い立場の視点から描かれた作品が印象的で
そういう者の立場ややりきれない心情が 驚くほど的確に 苦しいほど切なく描かれています
弱い立場に立たされた者が この社会に生きること
生きていかなければならないこと
その悲しみは わたしの抱える心情と重なる部分が多く
(両親のこと 父の会社のこと 祖母の生活のこと)
胸にずっしりと重い塊を落としていきました
こういうふうに 重くて暗い塊でも 小さな希望の光でも なんでもいい
読み終えたあと なにかが胸に落ちてくる本が好きです
読んでいて 自分自身が辛くなってしまう部分もありましたが
そういう意味でも 『 最悪 』 はとても印象に残る一冊でした
ちなみに 奥田英朗さんの小説では 『 オリンピックの身代金 』が いちばん好きです
興味のある方は ぜひ読んでみてくださいね^^
最後に この本を紹介してくださった読者さま
了承も得ずに記事を書いてしまい申し訳ありません
おもしろい本を紹介してくださってありがとうございました
これからも更新楽しみにしています☆
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