2012-03-02 12:10:52

最悪

テーマ:*本がすき


旦那の月収は16万円~それでも幸せに生きる方法~


アメンバー承認の折にお伺いした読者さまのブログで

とても興味を惹かれる本が紹介されていたので

今週さっそく図書館で借り 昨日読み終えました^^



『 最悪 』 奥田 英朗

 最初は小さなつまずきだった

 日常生活のほんのささいな綻びから 崩れ落ちてゆく3人の人生

 やりきれない思いを抱えながら それでも出口の見えない人生は続いてゆく



弱い者は 頑張っても頑張ってもどこにもいけないのか ―



奥田英朗さんの小説は 社会的に弱い立場の視点から描かれた作品が印象的で

そういう者の立場ややりきれない心情が 驚くほど的確に 苦しいほど切なく描かれています



弱い立場に立たされた者が この社会に生きること

生きていかなければならないこと



その悲しみは わたしの抱える心情と重なる部分が多く

(両親のこと 父の会社のこと 祖母の生活のこと)

胸にずっしりと重い塊を落としていきました



こういうふうに 重くて暗い塊でも 小さな希望の光でも なんでもいい

読み終えたあと なにかが胸に落ちてくる本が好きです



読んでいて 自分自身が辛くなってしまう部分もありましたが

そういう意味でも 『 最悪 』 はとても印象に残る一冊でした



ちなみに 奥田英朗さんの小説では 『 オリンピックの身代金 』が いちばん好きです

興味のある方は ぜひ読んでみてくださいね^^



最後に この本を紹介してくださった読者さま

了承も得ずに記事を書いてしまい申し訳ありません

おもしろい本を紹介してくださってありがとうございました

これからも更新楽しみにしています☆





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