Updated: Tokyo  2013/08/29 19:34  |  New York  2013/08/29 06:34  |  London  2013/08/29 11:34
 

ドル・円は97円後半、シリア情勢や米緩和縮小にらみ売買交錯

Share Google チェック

  8月29日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では、ドル・円相場は1ドル=97円台後半を中心に推移した。米国による軍事介入の可能性が高まるシリア情勢や米量的緩和縮小の行方をにらみ、売り買いが交錯する展開となった。

午後3時15分現在のドル・円は97円81銭前後。一時97円91銭と前日の東京市場で付けた96円82銭から1円以上もドル高・円安が進んだ後、97円45銭まで円が値を戻す場面も見られた。

楽天証券の相馬勉債券事業部長は、ドル・円相場について「シリアを攻撃するかどうかと、米連邦公開市場委員会(FOMC)による量的緩和縮小観測という2つの大きな材料に振り回されている状況」と説明。その上で、「量的緩和縮小観測で新興国から資金が流出してリスクオフの流れとなっていたところに、シリアの地政学的リスクが加わってきて円が買われた。しかし、米国経済が回復して良い金利上昇の動きがあるほか、日米の金融政策の違いが鮮明になっており、円の上昇幅は限られる」と述べた。

米英両国は28日、国連安全保障理事会の承認が得られない場合もシリアに対して軍事行動をとる用意があると表明した。一方、ロシアは、英国が提案したシリアの民間人保護のための行動を認める国連決議案に反対した。

みずほ証券の鈴木健吾FXストラテジストは、「急激に強まったシリア情勢に対する懸念は払拭(ふっしょく)されないまでも、徐々に冷静な見方が広がっている」と指摘。「最初は2003年のイラク進攻を意識してリスクオフの動きが広がった。中東のイスラム国家で、独裁政権、化学兵器といったことで、イラクとの共通点が多く、連想が働いていた。しかし、米国も地上部隊を投入するような軍事介入はしないとの観測から、為替相場も巻き戻し的な動きとなっている」と述べた。

前日の米国株式相場は反発し、S&P500種株価指数とダウ工業株30種平均はともに前日比0.3%高で終了。この日の東京株式相場は反発し、TOPIX が前日比0.2%高の1116.51、日経平均株価は0.9%高の1万3459円71銭で引けた。

ユーロ・円 相場は1ユーロ=130円台前半中心に推移し、同時刻現在は130円20銭前後。ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.33ドル台前半での取引となり、午後はドルが強含みに推移した。

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 崎浜秀磨 +81-3-3201-8878 ksakihama@bloomberg.net;ニューヨーク 大塚美佳 +1-212-617-5823 motsuka3@bloomberg.net

記事に関する記者への問い合わせ先:東京 崎浜秀磨 ksakihama@bloomberg.net;ニューヨーク 大塚美佳 motsuka3@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Rocky Swift rswift5@bloomberg.net;大久保義人 yokubo1@bloomberg.net

更新日時: 2013/08/29 15:16 JST

 
 
 
最新のマーケット情報を携帯でご覧いただけます。ぜひご利用ください。