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《観戦者調査(上)》 掲載日 : 2009/02/18
年代・性別 60代男性最多18% 産学連携で上武大がアンケート
 プロ野球BCリーグの群馬ダイヤモンドペガサスと上武大は、産学連携事業で実施した昨季の観戦者調査の結果をまとめた。60歳代男性が圧倒的に多い観戦者の実態や、新聞が認知媒体として最も有効に機能していることなどが分かった。観戦者の性別、年代など基本特性や観戦行動、期待選手、観戦に期待する要素などの項目を設定してアンケート調査した。

◎基本特性
 「60歳代の男性会社員(公務員)が1人で観戦する」―。今回の調査で、こんなペガサスの主な観戦者像が分かった。
 観戦者の性別の比較は、男性7に対して女性3の割合。年代でみると、男性は60歳代が18・39%で圧倒的に高い割合を占め、女性は30歳代後半から40歳代前半(計32・53%)が多かった。一方で20歳代が特に男性で少なかった。
 調査した同大の小野里真弓講師(33)は、女性の多い世代は主婦やパートが子供を連れて一緒に観戦しているためと分析。20歳代が少ないのは「サッカーJリーグと同じ傾向。ペガサスも、若者にもっと興味を持ってもらえるようにする必要がある」と指摘する。

◎観戦者行動
 観戦回数は、計5回の調査のうち3―5回目で実施。「10―19回」が23・11%で最も多く、「20回以上」が17・50%で続いた。平均は9・3回で、何度も球場に足を運ぶコアなリピーターが多いことが分かった。
 同行人数は「2人」が最も多い34・47%。「1人」も28・40%で高い割合となった。同行者は家族が45・25%とほぼ半数を占めた。小野里講師は「友人や仲間とのグループ観戦が増えるともっと盛り上がりが期待できる」と提言する。
 ペガサスの情報を得る認知媒体は「新聞」が29・68%と最も高く、後援会、インターネットが続く。上毛新聞を含めた新聞の報道が有効に機能していることが分かった。
 ペガサスと同大は2007年12月に産学連携の基本協定を締結。研究成果がまとまったのは今回が初めてとなった。

◎調査方法
 調査は、上武大スポーツマネジメント学科の小野里真弓講師の研究会が担当。昨季リーグで前期2、後期3の計5試合(ホーム)で、観戦者を無作為に選び、学生がアンケート用紙を配る方法で実施した。各調査での調査票配布は200―350人、有効回収は114―290人だった。

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