任天堂株が一時4%安、欧米での「Wii U」を値下げを嫌気
8月29日(ブルームバーグ): ゲーム機世界最大手、任天堂 株が続落し、一時前日比4%安となった。欧米市場での据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー) U」の値下げを嫌気した。
任天堂株は1万1510円まで売られ、7月1日以来の日中安値を記録した。午前終値は2.9%安の1万1640円。
同社は28日、米でUの販売価格を50ドル引き下げると発表。発表資料によると、Uの販売価格は9月20日に299.99ドル(約2万9300円)に値下げされる。携帯ゲーム機3DSのエントリーモデルにあたる「2DS」を、10月12日に129.99ドルで発売する。
任天堂広報担当の皆川恭広氏によると、Uの値下げと2DS発売は欧米が中心で、国内では予定していない。皆川氏は、U値下げの理由を「超円高時代に設定した価格の再設定」と説明。2DSの投入については、「エントリーモデルの投入により、勢いのある3DSをさらに加速させたい」と述べた。
ソニーは11月に「プレイステーション(PS)4」、米マイクロソフトは「Xbox One(エックスボックス・ワン)」を年末商戦向けに発売する予定。値下げ後のUはPS4に比べて100ドル、エックスボックス・ワンよりも200ドル安くなる。任天堂はライバルのソニーやマイクロソフトが新製品を発売し、年末商戦が激しくなる前に、先手を打って値下げに踏み切る。
ウィーUの発売は昨年の11月。しかし4-6月期の販売台数は、今期(2014年3月期)目標の900万台に対し、1.8%しかない16万台と低迷した。
エース経済研究所の安田秀樹アナリストは、Uの値下げを「ソフトを出す前に値下げし、勢いをつける戦略」と説明。岩井コスモ証券の川崎朝映アナリストは「事業環境の厳しさを示している」と分析した。
記事についての記者への問い合わせ先:東京 天野高志 tamano6@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Michael Tighe mtighe4@bloomberg.net
更新日時: 2013/08/29 11:43 JST