前回カボチャが2位と書きましたが、実は3位だったらしいことがググって判明した次第です。
すみません (笑)
腕立てをしながら見ていたので勘違いしてました。
さて、豚小屋の管理人の話を聞いていて首をかしげるのは、癌についてです。
つまり、
「癌細胞はブドウ糖を大量に消費する」
ので、
「ブドウ糖の元になる糖質を控えれば、癌は大きくならない!」
というものです。
まことしやかにペテン師が語っていますが、本当なんでしょうか?
さて、この話が成り立つためには、いくつかの条件があります。
一つ。
癌細胞が大量に消費するのは、ブドウ糖だけか?
二つ。
癌細胞はすべてブドウ糖を大量に消費するのか?
三つ。
癌細胞だけに効果があるのか?
四つ。
癌がなくなるまで続けることができるのか?
この時点ですでにイヤな予感がしますが、とりあえず一つ目です。
いきなり荒唐無稽なのがわかります。
癌細胞といっても、元々はあなたの一部です。
ヒトの体がブドウ糖だけで大きくなるのなら、
子どもは給食の時間に牛乳など飲む必要はありません (笑)
そして実際、癌はブドウ糖だけではなく、グルタミンも大量に消費しています。
グルタミンはクエン酸回路をとても効率的に動かすことができる燃料で、
そこからエネルギーや増殖のための材料を作っているんですね。
ということは、癌細胞が大好きな糖質を制限するというのなら、グルタミンも制限しないといけないことになります。
ちなみにグルタミンが多い食品は、肉、魚介類、乳製品、小麦、大豆です。
・・・がんばってください (笑)
二つ目。
ブドウ糖をあまり消費しない癌もいます。
終了 (笑)
三つ目。
糖質を制限したりすると、免疫系まで弱る気がするんですが、どうなんでしょう?
癌を弱らせるつもりで、癌を叩いてくれるはずの免疫まで弱体化したら、シャレにならないと思うんですが。
逆に肉やチーズを食べまくれば免疫は活性化しますが、癌も爆発的に増える予感です。
詰んでますね (笑)
四つ目。
実例があります。
ドイツで卵巣癌や肺癌、膵臓癌などの転移性末期癌の患者16人に、3ヶ月のケトン食を実施したそうです。
ケトン食といっても、炭水化物を1日70グラムに制限するというゆるいもの。
具体的には、
1. パンやケーキなどのあらゆる糖質を避ける
2. 低脂肪をうたいつつも糖質の多いドリンクやガムに注意する
3. 果物は糖質の多いものは避ける
4. 野菜は (略)
5. 質のいい脂肪酸の肉や魚を選ぶ
6. 野菜や果物はオーガニック
7. 間食にはオイルの多いナッツか、カカオが最低でも85パーセント以上のクソ苦いチョコだけ
完璧です (笑)
さすがドイツ。
さて結果は?
1人が3日で脱落。
2人が早期に死亡。
1人が2週間で中止。
1人は4週間で脱落。
1人が6週で病気の進行のため脱落、さらに7週、8週で1人ずつ病気で脱落。
1人が6週で脱落して化学療法へ復帰。
なんやかやで16人中の5人だけが3ヶ月のケトン食を完了。
その結果、「便秘や疲労はありましたが、悪玉コレステロールなどの数字は良くなり、不眠などの生活の質は改善しました」
※注:「治りました」ではありません。
まぁ末期癌なので色々とアレですが (笑)
1日70グラムというと、1食あたり20グラム強。
1食20グラム以下のスーパー何とかと同レベルですが、
それでも肉しか食わないというカマ何とかほどではありません。
なのに、このザマです。
癌に限らず、糖質制限は続きません。
「私は続いている!」
というあなた。
それはあなたがブタだからです。
勘違いしないでください。
そもそも末期癌なんだから好きなものを食わせてやれよと思いますが、
1日でも長く金を落として欲しいというペテン師の願いをかなえてあげるのもまた正しいと思います。
結論ですが、
癌にならないように気をつけた方がいいと思います (笑)