五回、巨人・坂本の打球を好捕した阪神・福留=東京ドーム(撮影・中川春佳)【拡大】
指揮官は「絶対に取らないといけない2試合だった。ただ、何が起こるかわからないという気持ちでやっていく。選手たちもあきらめていない」と白旗をあげない姿勢を強調したが、自力V再消滅に加え、福留も離脱…。まさに踏んだり蹴ったりの惨事となった。
引き揚げる際の様子や大事な試合の途中に病院に直行したことからも、福留の状態が楽観視できないことは確か。最悪、登録抹消という事態も考えられる。傷に塩を塗られるようなショックだらけの敗戦。それでも…とにかく29日、勝たないことには奇跡は起こらない。 (栃山 直樹)
★5・28左ひざ手術
今季から虎に加わった福留は、3月29日の開幕ヤクルト戦(神宮)に「5番・右翼」で虎デビュー。ただ、5月3日の同戦(甲子園)の第1打席で左足に違和感を訴え、二回終了時で途中交代。同8日に左ひざ痛で登録抹消された。同28日に大阪府内の病院で「左ひざ内側半月板のクリーニング術」。その後は驚異的な回復を見せ、8月13日の広島戦(京セラD)で1軍復帰(代打で三邪飛)。同15日の広島戦(同)では復帰後初安打となる右中間への5号ソロを放つなど、存在感を光らせていた。
(紙面から)