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【グラニュース】


ケネディ2発 ピクシーに100勝プレゼント

2013年8月29日 紙面から

 名古屋グランパスはFWジョシュア・ケネディ(31)の2ゴールで大分に逆転勝ち。8戦連続負けなしで勝ち点を35にして9位に浮上。ドラガン・ストイコビッチ監督(48)はJ1では史上5人目となる通算100勝目。横浜Mは3位浦和に3−0で快勝し、勝ち点47で甲府に敗れた広島を抜いて2節ぶりに首位に立った。C大阪は仙台と引き分けたが、4位に浮上。鹿島は清水との点の取り合いの末に敗れ、5位に後退した。大宮は川崎に敗れてクラブ記録を塗り替える8連敗。柏は湘南に大勝して無敗を9試合連続に伸ばした。新潟は磐田に逆転勝ち。鳥栖はFC東京に競り勝ち、3連勝とした。

◆名古屋2−1大分

 起死回生、そして電光石火の2発だった。最下位の大分相手にまさかの先制点を許した後半、ケネディが悪夢のシナリオを書き換えた。まずは後半30分、DF田中隼の左足クロスを胸でトラップし、右足ボレーで同点。そしてその4分後、藤本の左CKからヘッドで決勝点を挙げると、渾身のガッツポーズで喜びを爆発させた。かつての2年連続得点王にとって、復権を印象づける2年ぶりの2桁得点。「気分はいいね。あと10点取りたい」。瑞穂の夜空に軽妙なヒーローインタビューが響いた。

 高さを生かしたプレーばかりが注目されるが、足元の正確な技術がチームを支えている。先制のボレーだけでなく、決勝点につながるCKも、玉田への鮮やかなダイレクトヒールパスから生まれた。「足元のプレーは日本に来てから伸びているんだ」。高い技術を要求するストイコビッチ監督とともに歩んだこの4年間で、選手としての成長を実感している。

 その指揮官とは、場内一周後にガッチリと握手を交わした。報道陣からこの日の2ゴールで監督に史上5人目の通算100勝をプレゼントしたことを聞くと、「それを前もって知っていたら、もっともっと点を取れたのに」と得意のジョークでニヤリ。「彼にとってはとてもいい記録。落胆させたくなかったので、勝つことができて良かったよ」と笑った。

 7月のリーグ再開後8試合で7得点を挙げ、チームは8戦無敗。順位はまだ9位だが、来季ACL出場の可能性が出てくる4位まで勝ち点3差にまで迫った。「ちょっと遅いけど、もっともっと順位は上がっていく」とケネディ。上昇気流の中心で、その言葉は自信に満ちていた。 (宮崎厚志)

 

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