【浅倉拓也】東日本大震災や日中関係の影響で、国内の日本語学校で学ぶ中国人留学生が減っている。日本語学校の卒業生の多くが日本で進学するため、少子化で学生集めが困難な国内の大学や大学院の留学生獲得にも影響しそうだ。一方、ベトナム人は急増し、今年度の入学者数は、中国人に迫る勢いだ。
全国の日本語学校の大半にあたる約400校が加盟する財団法人「日本語教育振興協会」(東京)の調査によると、同協会認定校に在籍する中国人は、2010年は2万9271人だったが、12年は1万8093人に減った(いずれも7月1日現在、回答校数は年により増減あり)。今年4月の留学ビザ交付状況調査では、中国人は前年同期からさらに数%減っていた。