喜びがぴったり半分であること
そしてついに、『火目の巫女』という本が発売された。
私はこの本を2月8日に買い、
買ったその場で著者本人に「買ったよ」と電話をした。
私はこの本に関しては部外者であるが、
それでも思い入れがある。
この記事は、その思い入れを書いたものである。
1999年とかそのあたりだったと思う。
私は当時大学二年か三年くらいで、
よくメディアワークスの掲示板に、
くだらないことを書き込んでいた。
くだらないことを書き込む仲間は結構いて、
次第に彼らと仲がよくなっていった。
メディアワークスはライトノベルの出版社なので、
自分で小説を書く仲間も結構いた。
それを見ていた当時若手作家の橋本紡さんが、
「君ら、サイトでも作って批評しあってみたら?」
という助言をくださり、
今はなきとあるサイトが出来上がった。
私もそのサイトで、様々な人たちと出会った。
徹夜で小説の話をしたりもした。
多い頃には、
月に一度、仲間の一人の家に泊まり込んで喋った。
その仲間の中に、望月京路と杉井光がいた。
二年前、第十回電撃小説大賞に、
望月京路は『火はまたのぼる』
という作品を投稿した。
そして、一次選考すら通らずに落選した。
紆余曲折を経て、
『火はまたのぼる』を杉井光が全面改稿することとなった。
そして、改稿作『火目の巫女』は、
第十二回電撃小説大賞で銀賞を獲った。
ついに我々の中から作家が出た瞬間だった。
二人の友人の書いた作品が、受賞したのだ。
ちなみに私自身は、
上の文中の「紆余曲折」の部分に微妙に関わっている。
なお、帯の宣伝文句を書いた先輩作家は、
橋本紡さんである。
感慨深いものがある。
私が本を買ったときに電話した著者は、
杉井光と望月京路の二人である。
片方は作家としてデビューし、
片方はフリーター生活を続けている。
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コメント
あとがきが話題になっていたので。http://b.hatena.ne.jp/entry/http://blog.ameba.jp/user_images/6b/1e/10004710766.jpg
投稿: | 2006年2月20日 (月) 09時52分
仲間内でもすでに話題になっています。作者の性格がよく現れているあとがきだと思います。
投稿: にしづる | 2006年2月20日 (月) 11時56分