イプシロン 町おこしの起爆剤に8月27日 9時52分
27日午後、鹿児島県肝付町の内之浦宇宙空間観測所から国産の新型ロケット、「イプシロン」が打ち上げられます。
衛星を搭載したロケットが肝付町から打ち上げられるのは7年ぶりで、町は、イプシロンの打ち上げを町おこしの起爆剤にしようと考えています。
打ち上げに沸く町
町内の通りにはイプシロンをデザインしたのぼり旗、町の観光パンフレットの表紙もイプシロンのイラスト、そして、町役場の入り口にも、イプシロンのパネル。
今、鹿児島県肝付町は、イプシロンの打ち上げに沸いています。
肝付町は鹿児島県大隅半島の南東に位置しています。
町ではイプシロンを町おこしの起爆剤にしようと考えています。
過去には苦い経験も
町は、打ち上げに合わせて地域を活性化させるための仕組み作りを進めています。
過去に、苦い経験があったからです。
はるか離れた小惑星から微粒子を持ち帰った「はやぶさ」も町から打ち上げられました。
「はやぶさブーム」で久しぶりに有名になった肝付町には大勢の観光客が訪れました。
しかし、町にはロケットや宇宙に関連した商品が少なかったため経済的な効果はあまり大きくありませんでした。
関連商品を開発
そこで、町は観光協会と協力してイプシロンに関する商品を開発しました。
その1つが、イプシロンをデザインしたペットボトルです。
肝付町を「ロケットの町」として再び広く知ってもらおうというねらいです。
地元特産の食材をふんだんに使った「イプシロンの里弁当」も開発しました。
パッケージには、イプシロンの文字とイラストが描かれています。
今月5日には町やJAXAの関係者が集まって試食会が行われました。
参加者は、「黒豚のしょうが焼き」や野菜の「ツルムラサキ」のあえ物など、地元特産の食材の味を確かめました。
町の未来を一手に背負う
肝付町はこれまで半世紀近くロケットの打ち上げと共に歩んできました。
7年ぶりに町に帰ってきた衛星を搭載したロケット、イプシロンは町の未来を一手に背負っています。
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