はだしのゲン:千葉・八千代市でパネル展
毎日新聞 2013年08月28日 20時41分
◇市長「原爆の悲惨さ伝える貴重な作品」
漫画家の中沢啓治さんが被爆体験を基に描いた「はだしのゲン」を通じて平和を考えてもらおうと千葉県八千代市は28日、絵本版の複製原画を集めたパネル展を、市内2カ所で開くと発表した。
絵本版は漫画の単行本1〜3巻を要約した内容で、広島平和記念資料館が所蔵する複製原画のパネル17枚を展示する。9月18〜27日は勝田台市民文化プラザ、10月1〜10日は市役所1階ロビーで。期間中、市立勝田台図書館で「ゲン」の関連書籍などを並べたコーナーも特設する。
同市は1988年以降、毎年原爆に関するパネル展を開いているが「ゲン」の展示は今年4月に初めて企画した。秋葉就一市長は松江市教委が小中学校で閲覧を一時制限したことに触れ「戦争や原爆の悲惨さを伝える貴重な作品。子供の目に触れないようにするのはあってはならない」と批判した。【田中裕之】