【尾崎文康】大阪市教委が今春採用した市立小中学校の民間人校長(11人)の一人で、小学校に着任した男性校長(59)が、飲食の場で児童の母親の体に触るなどのセクハラ行為があったなどとして、市教委が近く懲戒処分にする方針を固めたことがわかった。市教委は減給以上の処分を検討しており、来月にも正式に教育委員会会議で審議する。
市教委関係者によると、校長は5、6月ごろに複数回、数人と飲酒を伴う会合を開き、その場で女性の体に触ったとされる。また校長が女性に送った私的なメールの中に、親しい交友関係があるかのような、校長職としてふさわしくない表現があったという。
7月に被害の相談を受けた市教委が、校長と女性から事情聴取を開始。市教委は事態を深刻にとらえ、減給を軸に懲戒処分の検討を始めた。校長は辞職の意向は示していないという。
校長は朝日新聞の取材に「見解に食い違いがあり、まだ事実関係の調査中で、詳しくは話せない。女性と2人きりで会ったことはない」と話している。