脱税指南:容疑の国税OB追起訴 大阪
毎日新聞 2013年06月03日 20時48分
顧問先のホストクラブ経営会社に脱税を指南したとして、大阪地検特捜部は3日、大阪国税局元職員で税理士の細名高司被告(61)=法人税法違反罪で起訴=を同罪で追起訴した。また、ホストクラブ経営会社「紫苑(しおん)」(大阪市中央区)の井上敬一・実質経営者(37)と、同社の確定申告に関与していた永田博子税理士(61)を同罪で在宅起訴し、法人としての同社も起訴した。特捜部は認否を明らかにしていない。
起訴状によると、3人は共謀し、売り上げの一部を除外する手口で、同社が設立された2009年1月からの3年間に約7500万円の所得を隠し、法人税約2000万円を脱税した、とされる。
また、井上被告については、10年1月〜12年10月、従業員やホストの給与や報酬から源泉徴収した約4500万円の所得税を納付しなかったとして、所得税法違反の罪でも在宅起訴し、同時に法人としての同社も同罪で起訴した。【堀江拓哉、原田啓之】