今年3月に逮捕され、脱税の罪で起訴されている大阪国税局OBの税理士。
その税理士に税務調査などの情報を漏らした疑いがあるとして、大阪地検特捜部は国税局の現役調査官について捜査を始めました。
顧問先のホストクラブに脱税を指南したとして、すでに起訴されている大阪国税局OBで税理士の細名高司被告(61)。
その細名被告に税務調査の情報が書かれた内部資料などを渡していたとして、特捜部は大阪市内の税務署に勤める大阪国税局の現役調査官(40代)について、守秘義務違反などの疑いで捜査していることがわかりました。
細名被告と調査官は以前、同じ税務署で先輩、後輩の関係でした。
細名被告は国税局を辞め税理士となりましたが、ふたりの関係は続きます。
その後、細名被告は調査官から自分の顧問先に税務調査に入るという、内部情報を事前に得ていたとみられています。
関係者によると、細名被告は「国税局の内部情報が入る」などと公言し、顧客を集めていたといいます。
特捜部が今年3月から細名被告の関係先を複数回、捜索した結果、外部にあるはずのない国税局の税務調査資料が見つかったということです。
特捜部は細名被告と調査官の間で、金品のやり取りがなかったかなど慎重に調べを進めています。 (08/27 18:35)
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