日本経済新聞

8月28日(水曜日)

日本経済新聞 関連サイト

ようこそ ゲスト様
  • ヘルプ

コンテンツ一覧

・新連載「親子で学ぶ受験の基本」スタート。進学や入試の悩みを解決します。次回は9月12日(木)に公開予定です。

本日入荷 おいしい話

買うならどっち 「国産ウナギ」と「ニホンウナギ」

(2/3ページ)
2013/8/20 6:30
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

■かば焼きの表示、義務は産地のみ ウナギの品種は分からない

昨年登場した、欧州原産のウナギ(2012年6月、築地市場)
画像の拡大

昨年登場した、欧州原産のウナギ(2012年6月、築地市場)

 現行のかば焼きの原料表示義務は産地(養殖地)のみ。種名は義務ではないため、大半の製品には「国産ウナギ」や「中国産ウナギ」などとだけ書いてある。消費者は自分が食べているウナギの品種が分からないというわけだ。

 水産庁がニホンウナギの明記を推奨したとはいえ、それ以外の種類は「ウナギ」でOK。メーカーなどの判断で品種を明記することもできるが「ヨーロッパ種や北米種だと打ち出してもメリットがない。自主的に明記する業者はいないだろう」(ウナギ流通業者)。

東南アジアに生息するビカーラ種を使ったかば焼きも店頭に並ぶようになった
画像の拡大

東南アジアに生息するビカーラ種を使ったかば焼きも店頭に並ぶようになった

 ニホンウナギにしてもあくまで「推奨」なので、単に「ウナギ」と書いてあれば、ニホンウナギでもあり得るし、海外種でもあり得るという曖昧なもの。そもそも資源枯渇の問題はヨーロッパ種や北米種にも当てはまり、ヨーロッパ種はワシントン条約で国際取引が規制されている。

 吉永氏は「すべての商品に種名と産地を表記すべきだ。さらに稚魚の漁場や、輸出入時の許可証の取得まで明記することを義務付ければ、密輸など“訳ありウナギ”の流通を減らせる」と説く。

  • 前へ
  • 1ページ
  • 2ページ
  • 3ページ
  • 次へ
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有
関連キーワード

ニホンウナギ、ウナギ

本日入荷 おいしい話(魚介類編)

本日入荷 おいしい話(野菜・卵編)

【PR】

【PR】

本日入荷 おいしい話 一覧

現状の表示義務は産地のみ。品種を問わず「ウナギ」とのみ記されている

買うならどっち 「国産ウナギ」と「ニホンウナギ」

 「国産ウナギ」にしようか「ニホンウナギ」にしようか。近い将来、スーパーのかば焼き売り場で買い物客が頭を悩ませる日が来るかもしれない。難しい選択なのは無理もない。このふたつ、違うものかもしれないし、同…続き (8/20)

トウモロコシの断面。粒の根本をよく見ると、2つで1組になっているのがわかる

トウモロコシの粒の数は必ず偶数? 数えてみた

 旬を迎えたトウモロコシ。飲み会の席で友人が「トウモロコシの粒は必ず偶数らしいよ」と話していた。…続き (8/6)

深浦町のクロマグロ水揚げ量は青森で最も多い(深浦港)

大間だけじゃない マグロやヒラメ、白神の新名物

 世界遺産になって20周年を迎えた白神山地(青森県・秋田県)の周辺で、ご当地グルメが続々と登場している。青森県深浦町のクロマグロ、同県鰺ケ沢町のヒラメなど東京・築地市場でもおなじみの高級食材を使ったメ…続き (7/23)

新着記事一覧

最近の記事

【PR】

日経ウーマノミクス・プロジェクト

モバイルやメール等で電子版を、より快適に!

各種サービスの説明をご覧ください。

TwitterやFacebookでも日経電子版をご活用ください。

[PR]

【PR】

ページの先頭へ

日本経済新聞 電子版について

日本経済新聞社について