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伊方 格納容器の安全対策公開
8月22日 0時13分

運転再開を目指して、国の安全審査が進められている愛媛県伊方町にある四国電力・伊方原子力発電所3号機で、国の新しい規制基準に沿って行われた原子炉の格納容器内の安全対策の一部が、21日公開されました。

四国電力の伊方原発3号機は、国の新たな規制基準を満たすための安全対策の工事を、ことし6月末に終え、現在、国の原子力規制委員会が、安全性の審査を進めています。
21日は、新たな安全対策のうち、福島第一原子力発電所の事故の際に起きた水素爆発を防ぐための装置など、原子炉の格納容器内の対策の一部が、報道陣に公開されました。
このうち水素爆発を防ぐ装置は、触媒を使って水素を酸素と結合させて水蒸気に変えるもので、新たに5台が設置されました。
また使用済み燃料を貯蔵しているプールには、地震による揺れなどでプールが壊れた際に、水位が下がって燃料が損傷するのを防ぐため、プールの上部に海水などを1分間に1000リットル噴射できる装置が新たに設置されました。このほかにも燃料プールには、水温を測るための耐震性の高い温度計や、水面から7メートル余り下の燃料が貯蔵されている深さまで測れる水位計も、新たに設置されました。
こうした対策を公開するのは今回が初めてで、伊方発電所の長尾浩司広報課長は「新しい規制基準に適した安全対策を施して、伊方原発の安全性に信頼を得られるよう努めたい」と話していました。

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