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東電 福島の漁協組合長に謝罪
8月28日 16時54分

福島第一原子力発電所で相次ぐ汚染水を巡るトラブルを受けて、福島県沖で試験的な漁が中断や延期されることについて、東京電力は漁協の組合長などで作る会議に出席し、一連の対応について謝罪しました。

福島県沖での試験的な漁は、北部の相馬市沖などで去年から行われ、南部のいわき市沖でも来月から始まる計画でしたが、相次ぐ汚染水のトラブルを受けて地元の漁協が中断や延期の方針を示していました。
28日の会議には県内6つの漁協の組合長などおよそ60人のほか、東京電力の新妻常正常務が出席し、「汚染水の流出やタンクからの漏えいで漁業者の方々にご心配をおかけし、大変申し訳ない」と謝罪しました。
会議では汚染水を巡る調査や対策の検討が進行中であることや、今の状況では消費者の理解を得られないことなどを理由に、漁の中断や延期を正式に決めました。
試験的な漁は、少なくとも来月中旬ごろまで事態の推移を見守ったうえで判断するとしていて、福島県漁業協同組合連合会の野崎哲会長は「事故の収束作業の現場が後戻りすると消費者の理解も後戻りしてしまう。さまざまなデータを見ながら漁の再開を目指したい」と述べました。
試験的な漁の中断や延期が正式に決まったことについて、東京電力の新妻常正常務は、「責任の重さと大変申し訳ないという思いでいっぱいです。汚染水対策に会社をあげて取り組み、漁業者の皆さんにしっかりと説明していきたい」と話しました。

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