今回水産庁から『メジマグロを食べるな!』のちょっと違和感があるリリースがありました。
まぐろ屋さん視点でこのことに関して考えてみました。
これは消費者に言っているのではなく、間違いなくマグロに関わるすべてのステークホルダー(獲る人、売る人、食べる人)に対して言っているのだと思います。
本来は『獲るな!!』と言いたいはず。
本来は『獲るな!!』と言いたいはず。
でもメジマグロで『今』の生活の糧としている人達への配慮と捉えています。
同時に獲るな!!となると保障問題にもなりかねないはずなので、、、
同時に獲るな!!となると保障問題にもなりかねないはずなので、、、
僕自身、メジマグロは好きです。
本当に。旨いです。
メジマグロだけを獲るな!とかは漁師さん的に不可能でしょう。
同時にメジマグロを食べること自体、その地で根付いた食文化である事も多いでしょう。
僕はそれを全くもって否定するつもりはありません
『その地で食べ』、『持続可能』で、『魚が旨い捕り方』であればどんどんやるべきです。
釣りであったり、定置であったり、はえ縄であったり、、、
まぐろ屋としても価値をつけることができます。
問題なのは、あくまで中央流通を前提とした大量生産。
『巻き網』な気がします。
実際、この漁で獲られたマグロは一般的にまぐろ屋は評価できません。
獲る際の魚へのダメージ、血抜きも〆る事しないままなので旨くなることはありません。
(僕も以前、某所で巻き網の水揚げを見た時にはかなり興奮しましたが、、、)
流通では小さくてもクロマグロはクロマグロ。
安く大量に流通できるため好まれます。安いから大量に獲らないと漁師さんも稼ぎになりません。
安いけど旨くないまぐろが出回ります。
結果的にまぐろの価値を下げ、まぐろ一匹の価値も下げ、最終的には資源の枯渇し、次の世代へ『まぐろを食べること』の食文化を無くしてしまう可能性が高まります。
いいものをしっかりと伝えなければならないまぐろ屋の仕事としては、3年前からこのメジマグロの販売を止めています。
小さく、これから育つマグロを旨くない方法で、必要以上に、安価なクロマグロのために大量生産する事はまぐろ屋として大きな声で反対したいと思います。
では畜養はどうなんだ!?って議論になります。
メジマグロをとって養殖するってやつです。
また他の魚はどうなんだって議論にもなります。クジラはどうなんだって議論もあります。
これはまた今度、、、、