蹴球探訪
5・15 J誕生20年 ラモス氏に聞く 満員の国立「幸せ感じた」(6月3日)
トップ > 中日スポーツ > 芸能・社会 > 紙面から一覧 > 記事
【芸能・社会】宇多田 娘としての苦悩を告白 藤圭子さんの死後初コメント2013年8月27日 紙面から 歌手の宇多田ヒカル(30)が26日、自身の公式サイトで、22日に飛び降り自殺した母親で歌手の藤圭子さんについて、初めてコメントを発表した。62歳で亡くなった藤さんが、長い間、精神の病に苦しんでいたことを明かした上で、「母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です。母の娘であることを誇りに思います」と深い愛情をつづった。 「8月22日の朝、私の母は自ら命を絶ちました。さまざまな臆測が飛び交っているようなので、少しここでお話をさせてください」。宇多田はこう切り出し、「彼女はとても長い間、精神の病に苦しめられていました」と明かした。藤さんは不安定な言動が繰り返し報じられてきたが、「精神の病」を公式に認めたのは、これが初めてだ。 家族として、娘としての苦しみも赤裸々につづった。 「その性質上、本人の意志で治療を受けることは非常に難しく、家族としてどうしたらいいのか、何が彼女のために一番良いのか、ずっと悩んでいました」 「幼い頃から、母の病気が進行していくのを見ていました。症状の悪化とともに、家族も含め人間に対する不信感は増す一方で、現実と妄想の区別が曖昧になり、彼女は自身の感情や行動のコントロールを失っていきました。私はただ翻弄(ほんろう)されるばかりで、何もできませんでした」 さらに「母が長年の苦しみから解放されたことを願う反面、彼女の最後の行為は、あまりに悲しく、後悔の念が募るばかりです」と、自殺を止められなかったことへの自責の念さえも吐露した。 それでも母親への愛情は尽きない。 「誤解されることの多い彼女でしたが… とても怖がりのくせに鼻っ柱が強く、正義感にあふれ、笑うことが大好きで、頭の回転が早くて、子どものように衝動的で危うく、おっちょこちょいで放っておけない、誰よりもかわいらしい人でした」 「悲しい記憶が多いのに、母を思う時心に浮かぶのは、笑っている彼女です。母の娘であることを誇りに思います。彼女に出会えたことに感謝の気持ちでいっぱいです」 最後は気丈に「たくさんの暖かいお言葉を頂き、多くの人に支えられていることを実感しています。ありがとうございました」と感謝を述べた。 不安定だった藤さんを受け入れるだけでなく、「誇り」に思う。その心情は宇多田の作品にも昇華されている。2010年に発表した活動休止前の最後のアルバムに収録されている「嵐の女神」では、母親とのきずなを確かめるように、こう歌う。「お母さんに会いたい」「今なら言えるよ ほんとのありがとう」 PR情報
おすすめサイトads by adingo
|