佐藤浩市　５０億円にニンマリ　映画「人類資金」完成会見

　映画「人類資金」（阪本順治監督）の完成会見が２７日、東京・丸の内のシャングリ・ラホテル東京で開かれ主演の佐藤浩市（５２）、共演の森山未来（２９）と仲代達矢（８０）、原作者の福井晴敏さん（４４）が出席した。

　旧日本軍の隠し財産といわれる「Ｍ資金」を題材にした壮大なスケールの社会派サスペンス。報酬５０億円でＭ資金を盗み出す主人公を演じた佐藤は、会場に用意された５０億円の模造紙幣に「宝くじに当たった気分」とニンマリ。「正直、こういう作品ができるとは…。骨太なエンターテインメントに仕上がった」と自信作をアピールした。

　ＴＢＳの高視聴率ドラマ「半沢直樹」を例に、福井さんは「経済もののいい風が吹いている。この映画で半沢直樹に倍返しだ」と鼻息は荒く、７年前から構想を練っていた阪本監督も「自分たちが手をつけなければできなかった自負がある。日本のダークな部分にふれる作品。観客に向けてではなく日本人のために作った」と熱く語った。公開は１０月１９日。