Updated: Tokyo  2013/08/28 09:48  |  New York  2013/08/27 20:48  |  London  2013/08/28 01:48
 

ANA:ミャンマー航空会社の株49%取得-成長地域で事業強化

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  8月27日(ブルームバーグ):全日本空輸を傘下に持つANA ホールディングスはミャンマーの航空会社、アジアン・ウィングス・エアウェイズ(AWA)の株式49%を取得すると発表した。アジアの中でも高い成長が見込まれる地域であり、外国航空による同国の民間航空への投資としては初のケース。

27日の発表資料によると、ANAの取得額は2500万ドル(約25億円)。今回の資本提携は同国政府当局からの必要な許認可取得や最終契約締結を条件としている。AWAは新興航空会社で小規模ながら黒字経営、同国内の13都市に就航。10月からは国際線就航を予定し、2018年までにエアバス320の10機体制を目指している。

日本からミャンマーへの輸送力増強を進めるANAは、9月30日から成田-ヤンゴン線でデイリー運航(週7便)を実施し、機材も大型化する。AWAとの提携により、同国内の接続向上が期待できる。

ANAアジア戦略部の野中利明主席部員は同日、同国の航空9社を調査し、サービスの質や潜在的な成長力の高いAWAに対して出資を申し入れたことを記者団に明らかにした。同社の経営には深入りせず、外国人の観光客やビジネス需要をなどを取り込み、両社が一緒に成長していく形を目指していると説明した。

ANAは昨年の公募増資により調達した資金で、アジアを中心とした合併・買収(M&A)などを目指している。その一環で、今年7月にはパイロット訓練会社の株式を約137億円で取得すると発表している。

記事に関する記者への問い合わせ先:Tokyo 松田潔社 kmatsuda@bloomberg.net;東京 Chris Cooper ccooper1@bloomberg.net

記事についてのエディターへの問い合わせ先:Anand Krishnamoorthy anandk@bloomberg.net

更新日時: 2013/08/27 16:47 JST

 
 
 
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