【ソウル時事】米共和党のマケイン上院議員がソウルでの記者会見で、日韓間の歴史問題などをめぐり日本を擁護する発言をしたとして、一部韓国紙が「国民感情を刺激した」と反発している。
27日付の文化日報によると、マケイン氏は26日のシンクタンク主催の記者会見で、「韓国と日本は慰安婦問題などがあり、歴史的に芳しくない関係だが、21世紀のアジア情勢は60年前と違う」と指摘。「日本が、アジアで平和と安保に寄与すると強調しているように、韓国も未来志向で前に進まねば」と、関係改善への努力を呼び掛けた。
さらに中国の脅威に触れながら、「朴槿恵大統領と安倍晋三首相が力を合わせて両国間の差を克服し、対話を始めるべきだ」と強調した。
これに対し、文化日報は記者のコラムで「韓米日の同盟の重要性を強調したかったのだろうが、友邦の国民感情を刺激するのに十分だ」と批判。「日本の過ちを厳しく指摘できないのなら、せめて相手国が最も敏感に考える部分では、言葉を慎む節度が必要ではないか」と主張した。
[時事通信社]