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汚染水漏れ、7月からか…放射線量が上昇

読売新聞 8月27日(火)21時28分配信

 東京電力福島第一原子力発電所の貯蔵タンクからの汚染水漏れは、今年7月には始まっていた可能性があることが27日、東電の調査で明らかになった。

 1か月も見逃されていたことになる。同日開かれた原子力規制委員会の汚染水対策作業部会で、東電が報告した。

 東電によると、タンクから約30メートル離れた場所の放射線量が7月から上昇していたことが、作業員の被曝線量の記録からわかったという。これまで汚染水が漏れ始めた時期は、タンクの水位が下がる速さから8月上旬頃とみられていた。

 約1000個の貯蔵タンクの点検は作業員2人体制で行っていたという。東電の報告に対し、更田豊志委員は「(点検作業は作業員が)走って回ったような感じもする」と批判。規制委側は「すべてのタンクを詳しく調べるのは不可能だった。現実的な方法を確立してほしい」と指摘し、点検時に放射線量や水位を記録するよう求めた。また、タンクの汚染水が漏れても、タンク群を囲むせきから外へ流出しないよう、せきの排水弁をふだん閉じておくべきだと指摘した。

最終更新:8月27日(火)23時55分

読売新聞

 
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